近視とは
目と視力の異常について
目をカメラに例えると、角膜と水晶体はレンズ、虹彩はしぼり、網膜はフィルムの役割ということになります。
つまり対象物を映すとき、カメラはレンズ自体を前後させてピントを調節しますが、目では水晶体を取り巻く毛様体筋が伸縮して水晶体の厚みを調節することでピント合わせをします。
目で物を見るということは、角膜から入った光線が水晶体で調節され、網膜上で像を結び、
映像が視神経を通って大脳を刺激することで視覚として認識されます。
正常なメカニズムのバランスが崩れたとき、視覚に障害が生じます。
近視、乱視、遠視になると、カメラのフィルムに相当する網膜上に正しい像が結べなくなります。
近視の種類と原因、予防・対策について
近視とは、目に入った光が網膜の手前で結像する状態です。 近視にはいくつかのタイプがあり、原因や進み方も同じではありません。
とくに学童期から思春期にかけて進行する近視は、日常生活や学習環境の影響も受けやすいため、 早めに状態を知り、必要に応じて眼科で相談することが大切です。
近視の種類
近視は大きく、屈折性、軸性、混合性に分けられます。
角膜屈折性近視 refractive myopia
角膜の形の影響によって、光が網膜の手前で結ぶタイプの近視です。 生活環境、遺伝、小児期からのコンタクトレンズ装用などが関係すると考えられていますが、 原因は一つではなく、はっきりしない部分もあります。
軸性近視 axial myopia
眼球の長さ(眼軸長)が伸びることで起こる近視です。 強い近視の多くはこのタイプで、小学校低学年ごろから始まり、 20代前半ごろまで進行することがあります。
混合性近視 mixture myopia
角膜の屈折の影響と、眼軸長の伸長の両方が関係しているタイプです。 実際には複数の要素が重なっていることも多く、検査による見極めが重要です。
軸性近視が進行すると、眼底に変化が起こり、将来の視力や見え方に影響するおそれがあります。
小中学生の近視は進行しやすく、対応が遅れるほど不安が大きくなる場合があります。
少しでも気になる場合は、先延ばしにせず、まずは眼科でご相談ください。
近視の原因として考えられること
日本人の近視の多くは、学童期から思春期にかけて目立ってきます。 遺伝的な要素だけでなく、生活環境や見る習慣の影響も考えられています。
日常生活の環境
- 食生活の乱れや生活リズムの乱れ
- 夜更かし、朝寝坊が続く生活
- 前髪が目にかかるなど、見え方に影響する習慣
読書・勉強の環境
- 机や椅子が体格に合っていない
- 乗り物の中で本や漫画を読む
- 寝転んで読む
- 長時間続けて近くを見続ける
テレビ・ゲーム・遊びの環境
- テレビを近い距離で見る
- ゲームや画面を見る時間が長い
- 屋外で過ごす時間が少なく、室内中心の生活になりがち
近視にならないために大切なこと
子どもの視力低下は、できるだけ早く気づくことが大切です。 幼児期の視力異常は、近視だけでなく遠視などが関係していることもあるため、 気になる様子があれば眼科で検査を受けましょう。
こんな様子が見られたらご相談ください
早期発見が大切です
幼少時の視力異常は、その後の見え方の発達にも関わります。 眼鏡に対する正しい理解も含め、気になる場合は自己判断せず、 眼科で視力検査と診察を受けることをおすすめします。
進行する近視への対策
学童期から思春期にかけて進行する近視では、状態に応じて治療や対策が検討されることがあります。 詳細は眼の状態を確認したうえで判断します。
| オルソレンズ |
夜間に装用し、昼間の見え方を補うことを目指すコンタクトレンズです。 スポーツ時に眼鏡がわずらわしい方や、近視進行対策を考える学童で相談されることがあります。 |
|---|---|
| SP(Sclero Plasty) | 強膜を補強する考え方にもとづく治療選択肢です。現在は広く一般的とはいえませんが、 症例によっては他の方法と組み合わせて検討されることがあります。 |
| 当院でのご相談 | 小中学生で近視が進んでいる場合や、眼軸長の伸長が気になる場合は、 検査のうえで適した対策をご案内します。 |
※治療の適応や効果には個人差があります。詳しくは診察時にご相談ください。